トランスジェンダー、ノンバイナリー、ジェンダーXってどういう意味だろう
目次
最近よく目にする言葉でトランスジェンダー、ノンバイナリー、Xジェンダーという言葉があります。
トランスジェンダーという言葉も、東京オリンピックくらいから目にするようになった方も多いのではないでしょうか。
トランスジェンダーと聞いて、最初は性転換した人の事かな?と思っていしまいましたし、そういう意味で使っているケースも見かけましたが、どうもそうではないようなので少し調べてみました。
同じような内容の話の中で出てくる言葉にノンバイナリーやXジェンダーという言葉もあり、どういう意味なのか分からなかったので調べてみました。
理解するポイントは性自認と性表現
ポイントになるのは性自認と性表現いう言葉です。
性自認というのは自分で認識している性の事で、心の性ともいわれるようです。性同一性という言葉のほうがわかりやすい方もいらっしゃるかもしれません。
性表現というのは見た目や言動で表す性のことで、男性としてふるまうか、女性としてふるまうかという、ふるまいのことですので、ふるまう性ともいわれるそうです。
自分で性別をどのように認識しているかと、どのように見られたいかという事により、どこに分類されるかが決まります。
トランスジェンダーは身体的性別と性自認が異なる人
トランスジェンダーはというのは体と性自認が異なる人
また、以前は違ったようですが、最近は自分が男性か女性、認識がはっきりしている人に使う事が多いようです。
つまり
- トランスジェンダー男性(トランス男性)は、男性の性自認(男性という認識)をもち出生時に女性の体で生まれた人
- トランスジェンダー女性(トランス女性)は、女性の性自認(女性という認識)をもち出生時に男性の体で生まれた人
また、トランスジェンダーは性自認、つまり自分で認識している性の問題で、性表現(どちらのせいに見られたいか)には関係ないという事です。
ノンバイナリーは、性自認と性表現どちらも男性とも女性とも言えない人
ノンバイナリーというのは自分では男性とも女性、どちらとも認識していない人で、また、言葉や服装などでも、特に男性としてふるまったり女性としてふるまうようなこともない人の事のようです。
性自認としては
- 身体は男性でも女性と認識している人、
- 身体は女性でも男性と認識している人、
- 時として男性と感じたり、時として女性と感じたりする人
- 男性女性どちらでもない、中間と認識している人
であり、同時に性表現も特に男性とも女性とも決まった枠組みがない人がノンバイナリーという事のようです。
つまり、ノンバイナリーと一言で言ってもいろいろな状態の人がいるので、その人がどのような状態なのかに合わせた対応が必要になりそうです。
Xジェンダーは性自認が男性とも女性とも言えない人
Xジェンダーというのもノンバイナリーと同じような状態を指す言葉ですが、こちらは日本で作られた言葉で、性の自認による定義で、
男性から女性の間で性の自認が揺れ動く人まで含めているのはノンバイナリーと同じで、
- 身体は男性でも女性と認識している人
- 身体は女性でも男性と認識している人
- 時として男性と感じたり、時として女性と感じたりする人
- 男性女性どちらでもない、中間と認識している人
も含めているようです。
ノンバイナリーとの違いは、Xジェンダーは男性としてふるまうか、女性としてふるまうかという、性表現には関係ない定義のようです。
つまり、Xジェンダーは自分の性をどう認識しているかのみの問題という事なので、女性と認識していても常に男性としてふるまっている、あるいは、男性と認識していても常に女性としてふるまっている、というような人も含まれるという事のようです。
Xジェンダーもノンバイナリー同様に、いろいろな性自認の人がいることを理解して、その人がどのような状態なのかに合わせた対応が必要になりそうです。