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急な停電時や防災の懐中電灯の選び方

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停電に備えて準備する物の第1にあげられることの多い懐中電灯ですが、どのようなものを準備しておけばいいのかというと、

  • 急な停電時に、確実にそこにあると分かる常備灯
  • 長時間の停電や悪天候下で外を歩く必要がある場合の懐中電灯
  • 短時間の停電や、家から出る必要があまりない場合を想定した懐中電灯

があると思いますので、それぞれの場合にどのような懐中電灯を準備するべきかを考えてみたいと思います。

急な停電時に、素早く、確実に使いたいなら、壁掛けタイプの常備灯

自宅などに置いておく据え置きタイプの物は、夜中に地震と急な停電があった場合にどこかに転がってしまわないように、常にそこにあるという事がわかるように設置しておくことが重要です。

急な停電や地震などで、どこに何があるかわからなくなってしまっても、迷わずに手に取れる懐中電灯を準備したいなら、壁掛けタイプの懐中電灯が一番確実でしょう。

暗闇でも見つけやすいように蓄光の目印がついています。

まず、壁掛けタイプなので、壁に取り付けておけば、地震などでいろいろなものが移動てしまってもこの懐中電灯は移動してしまう事はまずありません。

そして、蓄光の目印が光っているので暗闇でも見つけやすいうえに、壁掛けタイプの常備灯は台から外すと点灯するタイプの物がありますので、慌てていても懐中電灯を手に取るだけで点灯しますので、スイッチをさがす必要もありません、

台から外すと点灯するのでスイッチを探す手間もありません。

しかも、地震などで、もしも台から外れて転がってしまったとしても自動的に点灯するので、暗闇で懐中電灯を探す必要もありません。

ただし、この壁掛けタイプの常備灯は、台から外すと点灯、戻すと消灯、というものですので、普通のスイッチがありませんし、構造上、水も簡単に中に入ってしまうので、屋外に持ち出して使うには向いていません。

あくまでも、災害にあって、迷わず、すぐにつけられる明かりとして準備しておくものです。

短時間の停電や悪天候の屋外で使う必要がない場合に準備する懐中電灯

結論から言うと、急な停電時に家の中で物を探したり、避難時などに移動する際に足元を照らす程度の一時的な目的であれば、

自宅に壁掛けタイプの常備灯を一つと、そのほかに100円ショップにあるような安いものでもいいので、小型のLEDライトを鞄やポケットに常に入れて持ち歩くと安心だと思います。

でも、100円程度のライトは壊れやすかったり、光量が安定しなかったりすることもあるので、とりあえずの装備と考え、複数準備しておくことをお勧めします。

100円程度の懐中電灯でいいなら、スマホのライトでいいと思うかもしれませんが、スマートフォンのライトは明かりが広く拡散してしまうので、近くしか照らせません。

室内で使うとそれなりに照らせているように感じますが、広い屋外の暗闇で使うと、はっきり見えるのは本当にごく近くだけです。

短時間でも、スマートフォンのライトだけで、月も出ていない真っ暗闇の外を歩くような場合には、かなり不安になると思いますし、危険なものに気が付かないという事になりかねません。

いわゆる100均のライトにもいろいろな種類がありますが、単3電池一本で使える暗いものでも10ルーメン程度の明るさはあるはずです。

10ルーメンと言うと、スマートフォンのライトとあまり変わらないくらいの光ですが、どのような懐中電灯でも、スマートフォンのライトよりは集中して前に飛ぶので、少なくとも数メートル先までは、ある程度はっきり照らせるはずです。

ですから、10ルーメンあれば、普段、室内でちょっと近くを見る際に使うなら十分ですし、夜間の屋外での歩行にもなんとか使える程度の光なので、非常時には、あると無いでは大きな違いです。

スマホのライト以外に何もないという場合は、災害に備えて、とりあえず100均のライトを買っておくことをおすすめします。

余談ですが、LEDのライトが出てくる前のキーホルダーにつけられるミニライトは2ルーメン程度でした。

2ルーメンだと、光が集中していないと暗闇で足元がぼんやり見える程度ですが、絞りを調節して光を集中させれば、かなり狭い範囲ですが5メートル程度はそれなりに見えました。

それにくらべれば、最近のライトは安くてもかなり明るくなっています。

ただ、100円程度のライトだと、さすがに固い床に落としたりすると壊れやすいですし、繰り返し使っているとスイッチがおかしくなったり、水にぬれても使えなくなったりする可能性がでてきます。

そういうことを考えると、ある程度長期間の使用や、屋外活動をする事を考えた場合に、準備してある懐中電灯が100均のものだけだとちょっと不安です。

長期の停電時や屋外での活動を考える場合

ある程度長期の停電や避難を想定する場合に備えるなら、

明るさ・使いやすさ・頑丈さ・防水性・電池の持ちなどを考えて、懐中電灯を準備したほうがよさそうです。

さらに避難所生活で使用する事を考えた場合は、状況にあった明るさなども考慮して選ぶ必要があります。

ここでは、それぞれの要素について考えてみましょう。

懐中電灯を選ぶ要素

繰り返しになりますが、実際にどんな懐中電灯を準備するかを考える際に、明るさ、使いやすさ、頑丈さ、防水性、電池の持ちなどを知っておく必要があります。

明るさ

最近は懐中電灯の明るさをルーメンで表すことが多いようですが、ルーメン値だけではわからないのが、光の広がり方などにより、照射できる距離や範囲がかなり変わってしまうという事です。

つまり、懐中電灯の性能を見て、同じようなルーメン値でも照射距離が長く表示されているものは、光があまり広がらずに集中していると考えてよいと思います。

通常の懐中電灯では10ルーメン程度から200ルーメン程度のものが多いようですが、50ルーメンくらいの明るさがあると屋外での作業時にもそれなりに使えますし、屋外の暗闇でも10メートル以上先を確認しながら歩くことができますので、このくらいの明かりのものは一つあると便利です。

もちろん、室内などで躓いたりしないように足元を照らすだけなら10ルーメンもあれば大丈夫です。

どうせなら明るいほうがいいと思うかもしれませんが、あまり明るすぎると、手元を照らしたときにまぶしかったり、近くに人がいる場合は迷惑になる場合もあります。

それと光の色が白ければ、よりまぶしく感じます。

特に避難所などで、人が寝ているときに使うことがある場合は、明るさの調整が可能なライトや、10ルーメン程度のライトもあったほうが便利だと思います。

防水性能

屋外で使う場合は、雨にぬれたり水たまりに落としたりして、懐中電灯がつかなくなると困ります。

防水処置としては、ビニールテープなどで懐中電灯の中に水が入りそうなところを巻いてしまうと簡単には水がライトの中に入らなくなります。

ただし、ライトの形状によってはどうしてもテープで防水できにくい場合もあり、電池の交換などの際に毎回テープをはがして巻きなおす必要があるので、余裕があれば最初から防水性のあるものを買ったほうが良いでしょう。

光の広がり方

光の広がり方、もいろいろあって、スポットライトのように中心光がしっかり出て周りに光があまり広がらないものと、中心光はしっかり出るけれどある程度、周りに光が広がるもの、中心光があまりしっかり出ないものがあります。

同じルーメン値でも光の広がり方によって照らせる距離や使い方が変わってくるので、このあたりがルーメン値だけ見てもダメなところです。

遠くの物を探す場合や防犯で使うような場合は強い光で、中心光がしっかり出てあまり光が広がらないもののほうが有利な事は多いです。

ただし、照らせる範囲が狭いので慣れないとかなりに使いにくいと思います。

一般的にはある程度広い範囲に光が広がるほうが使いやすいです。

中心光がはっきり出ないタイプではある程度強い光が出ないと近くしか照らせなくなりますが、それなりに強い光が出るものなら、普段何かを照らす場合には使いやすいと思います。

ただ、このタイプで人の確認をする際は注意が必要です。

全体にそれなりに強い光がでているわけですから、こういったライトで顔を照らそうとすると、といきなり強い光が目に当たってしまい眩しいという事になりやすいので気を付けましょう。

中心光も出るけれどその周りにも弱い光が広がるタイプなら、中心光を胸くらいに当て、顔に強い光が当たらないように照らせばあまり眩しくないので、そういった調整はしやすくなります。

繰り返しになりますが、スマートフォンライトのように中心光がなく広範囲に広がるものは、自分の手元を照らすために使う場合は便利ですが、遠くは照らせないので、外を歩く際に使えると考えるのはやめたほうがいいでしょう。

連続点灯可能時間

これは、当たり前ですが、通常は、電池容量が大きくて、明かりが弱いほうが長時間点けられます。

使用する電池によっても連続点灯可能な時間は違ってしまいますが、いつ電池が切れるか不安なまま過ごしたくなければ、どの程度の時間どの程度の明かりで点灯できるのかは調べておく必要があります。

ある程度の値段の物であれば、商品の説明に書いてあると思いますので、覚えておいたほうが良いでしょう。

また、安いものだとこういった情報が商品に書いていない場合がありますので、日常で使って一度調べておいたほうがよさそうです。

スイッチの位置

スイッチにもいろいろな種類があり、それぞれ使いやすさや、誤点灯する確率などが違ってきます。

サイドスイッチ

一番多くみられるのは、懐中電灯の側面にスイッチがあるもので、スライド式とボタン式があると思います。

昔はスライド式も多かったと思いますが、最近はボタン式のほうが多くなっているように思います。

点け消しするのはボタン式のほうがしやすいですですが、ボタンが出っ張っている場合はバッグやポケットに入れて持ち歩いていると、スライド式よりも誤点灯しやすいかもしれません。

スライド式のスイッチで困ったことがあるとすれば手がものすごくかじかんでしまった時です。

スライド式のスイッチは、通常、点灯させる際は親指で押し込んでスライドさせ、消す際は親指で手前に引いて消すように作られていると思います。

スイッチが固めの物で手がかじかんでいた時に、つける際は押し込めばいいので何とかなりますが、消す動作では親指を曲げる力が必要になるので、消灯しにくくなった経験があります。

テールスイッチ

ライトの後ろにボタンがついている、テールスイッチのものもあります。

これは手に持った瞬間にスイッチの場所がわかるので、ポケットなどから取り出して使う場合は、スイッチを探す必要がなく、片手で簡単につけられるので、単純に点け消しするだけなら最も使いやすいと思います。

スクリュー式

一番誤点灯しにくいのは、ヘッドの部分を捻じってつけるスクリュー式の物です。

LED以前の古いタイプの物はスクリューで絞りの調節をしながら使うものでしたが、最近のLEDライトで絞りの調節機能がついているもの以外、そういった調整をする必要はありません。

スクリュー式のライトにも捻じり具合により明るさが変わる機能がついているものもあり、小型のものをキーホルダーなどにつけて持っていると非常に便利です。

一応考慮しておくこととしては、スクリュー式のものはボタンやスライドのスイッチよりは点け消ししずらいという事です。

もちろん片手でも点灯、消灯の操作はできますが、スイッチ式の物になどに比べると多少時間がかかりますし、手がかじかんでしまうと点け消しするのに手こずる場合もあります。

乾電池・充電池

懐中電灯にも、乾電池式の物と充電池式の物があります。

以前は充電式は信用できない物も多かったようですが、最近は充電式の物でも性能が上がっているので、安物でなければ、乾電池の買い置きが必要ない充電式のほうが使いやすいと思います。

充電の方法も懐中電灯から電池を出すことなく、本体にUSBケーブルをつなぐだけで充電できたり、マグネットで充電ケーブルに接続するだけで充電できたりするものもあるのでとても便利です。

充電式の懐中電灯のほうが高いと感じることがあるかもしれませんが、電池の交換を考えたらかなり割安になることもあります。

充電式の場合は、停電時の再充電のためにモバイルバッテリーは準備しておいたほうが安心です。

充電式の問題としては、乾電池式なら新品の乾電池を使えば商品説明にある通りの能力を発揮すると思いますが、充電式は電池がどの程度劣化しているかを把握していないと、思ったより早く電池が無くなってしまうような場合もあるのでそこは注意が必要です。

蓄光テープを貼っておこう

急な停電時に懐中電灯がどこにあるか、暗闇でもわかるように、暗闇で光る蓄光テープを貼っておくと便利だと思います。

できればライトの、はがれにくそうな部分に一周巻くか、複数枚張って、どの角度からでも蓄光テープが見えるようにしておくと暗闇でライトを探す必要が少なくなるので安心です。

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