私が心療内科で診断された病名は順番に仮面うつ病・累積疲労・睡眠障害・パニック障害です。どれも難敵でした。この世の中に薬がなかったらどうなっていたんだろうと思った事もありました。

1番ストレスを感じたのは、パニック障害を発症し、外に出られない時期でした。
エレベーターにすら乗れないのです。
私は4階に住んでますから階段でも、問題ありませんが辛かったです。

自分の部屋のベランダから中学校のグランドが丸ごと見えます。夕方になると野球部が元気よく練習しています。本当なら下に行って見たいのにそれが出来ない。なんで出来ないんだ自問自答の日々。

最初はパニック障害でも外出していましたが、外出を控えるようになった決定的な事がありました。東京ドームで野球観戦中にパニック障害の発作で失神し救急搬送されたからです。

自分の楽しみである巨人戦の東京ドームで発作が起きるならこれはしばらくどこにもいけないと自然に思うようになりました。周りの人に迷惑をかけてしまうだけですからね。これ以上はダメです。

暫く、ベランダで野球部の練習を見るのが習慣になっていました。少しパニック障害が良くなった切欠がありました。ある日曜日試合を野球部が行っていました。何故かその時近くで見ようと思いました。

そして玄関をあけて、階段で1階までおり、中学校の外から野球の試合を見ていました。
1時間弱でしたが、これが前進の始まりでしました。

宿敵の電車に敵うようになったのはもっと先の話ですが、屋外なら大丈夫なんじゃないか?と思うようになり、徐々に行動範囲を広げて行く事に成功し、その勢いで何とかバスはクリア出来ました。

今、パニック障害で外に出られない人は少し100Mでも歩いて見て下さい。
100Mで良いのです。出来たら次は200M出来なければ無理をしなくて良いのですから。